2014年 08月 29日
夢のじじい生活
うちはずっとコンドを賃貸しておりました。サンディエゴは家の値段が異様に高くて、リーマンショック後、バブルがはじけて家の値段が下がったのですが、ここ1~2年で一気に回復して、もとの価格まで上がってきてしまいました。家の値段はまだまだ下がると予想していたのですが、全く勘が外れてしまいました。アメリカって意外としぶといです。
7月下旬、家族が帰国していて平和なはずの週末にコンドのオーナーから突然メールがありました。「ある事情でコンドを売らなければいけなくなってしまった。前にコンドを買いたいって言ってたけどまだ興味ある?もし興味がないなら、申し訳ないけど9月25日までに出ていってくれ」
今のコンド、それなりに気に入っていたし、比較的安い値段で借りていて、しばらく住むつもりだったのでびっくりです。ご近所さんも皆いい人なので一年ほど前に売る気がないかオーナーに聞いた事がありました。
コンドを買うべきか、どこかに引越しするべきか、どうすりゃいいんだー。
しかもじじい(オーナー)もマーケットより低めと思われる金額を提示してきている。
(なぜかうちの兄貴は近所の服屋の店員をじじいと呼んでおり、それがうつって愛着をこめて、年配の方をじじいと呼ぶことがあります)
うちのかみさんは比較的変化を嫌うタイプなのでコンドを買っちゃえばと言ってます。
結局、コンドを買うと決めてじじいに連絡して、いろいろと話を進めました。
ふとインド人の友達にコンドを買うことに決めたと話をしたら、一軒家もしくはタウンハウス(数軒くっついてる家)を買え!と電話で一時間も延々と説得されました。普通、他人にそこまで熱心に説得するものだろうか。せっかくそこまで薦めてくれるなら、と家探しを始める事にしました。
じじいもお金に困ってるだろうに申し訳ない、と土下座するつもりで謝って購入をキャンセルさせてもらいました。よくよく話を聞くと、じじいはデルマー(高級住宅地)に数億円の家をもっており、コンドを5~6軒持っているのだそう。今回はビジネスでちょっとお金が必要になったので、ここを売ることに決めたそう。その話を聞いたとき「何であえてここを売ることにしたんだ?」と聞いてしまいました。じじいは苦笑いしてました。
一生懸命働いているのに、俺は子供に住む家さえあたえられないのか、、、と自分の無力さに少しかなしくなりました。
と、いうわけで家探しが始まりました。
ちなみにこちら、今住んでるコンドです。築30年。。。続く
暖かいお言葉ありがとうございます。実際は大してへこたれてないので大丈夫です。うちのかみさんも子育てでいつも悩んでますよ。たまに子供と本気で言い合いしてますからね。。。
残念ながら私たちはこの高級住宅地に住む資格を与えられなかったようです。お宅がうらやましいぜっ!ご近所さんでは無くなってしまいますがこれからもよろしくです。